クレジットカードの引き落とし日、うっかり忘れてしまった経験はありませんか? 「あとで払えばいいや」と軽く考えていると、これからは痛い目を見るかもしれません。
実は、JR東日本グループが発行する「ビューカード」で、支払いが遅れたときのルールが厳しくなりました。これまでも支払いが遅れると「遅延損害金」という利息のようなものがかかっていましたが、それに加えて新たに「回収事務手数料」という、いわば”罰金”のような手数料が取られることになったのです。
この記事では、ビューカードの新しい手数料の仕組みや、具体的にいくら損をしてしまうのか、支払いが遅れるとどうなるのか、そして余計なお金を払わないための対策を、中学生でもわかるように優しく解説していきます。
ビューカードの事務手数料
ビューカードでは、利用代金の支払いが期日(毎月4日)までに間に合わなかった場合、これまでの遅延損害金に加えて、新たに「回収事務手数料」が請求されることになりました [1]。
- 金額: 1回あたり 440円(税込)
- 開始時期: 2026年8月引き落とし分から
- 条件: 期日までに支払いが間に合わなかった場合、翌月のお支払い日に請求されます。
- 対象: ビューカードが発行しているすべての個人カード(法人カードは対象外)
※ただし、年会費やカード再発行手数料のみの請求だった場合や、分割払い(3回以上)・リボ払いなどの一部の取引のみだった場合は、この手数料は発生しません。
詳しく知りたい方は、ビューカードの公式お知らせページも確認してみてくださいね。
お支払いが間に合わなかった場合の回収事務手数料について(ビューカード公式)
具体的に計算してみた
「440円くらいなら、まあいいか」と思うかもしれませんが、実は支払いが遅れると「遅延損害金」も一緒に請求されます。遅延損害金とは、支払いが遅れたことに対するペナルティの利息です。
ビューカードのショッピング枠の遅延損害金は年率14.6%です [2]。 では、もし10万円の支払いをうっかり忘れて、30日間滞納してしまった場合、翌月の請求額はどうなるのか計算してみましょう。
- 遅延損害金の計算
100,000円 × 14.6% ÷ 365日 × 30日 = 1,200円 - 事務手数料
440円
合計の余計な出費: 1,200円 + 440円 = 1,640円
つまり、本来払うべき10万円に加えて、101,640円を支払わなければならなくなります。
たった1ヶ月遅れただけで、美味しいランチが1回食べられるくらいの金額が飛んでいってしまうのです。
支払いが遅れるとどうなる?(利用停止・ブラックリストのリスク)
支払いが遅れたときのリスクは、手数料や遅延損害金といった「お金」のことだけではありません。
1. カードが利用停止になる
引き落とし日(毎月4日)に支払いが確認できないと、数日以内にカードが一時的に利用停止になります [3]。 公共料金やスマホの通信料などをビューカードで支払っている場合、それらの支払いも滞ってしまう可能性があるため非常に危険です。支払いを済ませてカード会社が確認すれば、通常2〜5営業日ほどで再び使えるようになります。
2. ブラックリストに載る可能性がある
「ちょっと遅れたくらいなら大丈夫」は通用しません。支払いの遅れが「61日以上または3ヶ月以上」続くと、信用情報機関というところに「この人は支払いを延滞しました」という記録が残ってしまいます [4]。 これがいわゆる「ブラックリストに載る」という状態です。一度この記録が残ると、最長で5年間は新しいクレジットカードを作れなくなったり、スマホの分割払いや車のローンが組めなくなったりと、生活に大きな支障が出てしまいます。
引き落とし日に間に合わなかった場合の対処法
もし「うっかり残高不足で引き落とし日に間に合わなかった!」と気づいたら、とにかく1日でも早く支払うことが大切です。ビューカードの場合、以下の2つの方法で支払うことができます [5]。
- 駅のATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」から入金する
JR東日本の駅などに設置されているATMから、現金で直接支払うことができます。手数料がかからず、すぐに支払いが反映されるため一番おすすめの方法です。 - 指定の銀行口座へ振り込む
インターネットサービス「VIEW’s NET」や、郵送されてくる利用明細書に記載されている指定の銀行口座へ振り込みます。この場合、振込手数料は自己負担となります。
どちらの方法でも、遅れた日数分の「遅延損害金」が発生する可能性があるので、気づいたらすぐに行動しましょう。
他のカード会社の状況
「ビューカードだけ厳しくなったの?」と思うかもしれませんが、実は他のクレジットカード会社でも、同じように「遅延損害金+事務手数料」を取る流れが当たり前になってきています。
主要なカード会社の状況を表にまとめてみました。
| カード会社 | 国際ブランド | 遅延損害金(ショッピング・年率) | 事務手数料(1回あたり) | 導入・改定時期 |
|---|---|---|---|---|
| ビューカード | JCB / VISA / Master | 14.6% | 440円(税込) | 2026年8月引落分から [1] |
| JCBカード | JCB | 14.6% | 440円(税込) | 2025年4月引落分から [6] |
| 三井住友カード | VISA / Master | 14.6% | 495円(税込) | 2024年10月引落分から [7] |
| イオンカード | VISA / Master / JCB | 14.6% | 440円(税込) | 2025年6月引落分から [8] |
| 楽天カード | VISA / Master / JCB / Amex | 14.6% | 275円(税込) | 2025年2月引落分から [9] |
各社とも、ショッピング利用の場合の一般的な年率です。
キャッシング(お金を借りる機能)の場合は年率が約20%前後とさらに高くなります。
このように、JCB、VISA、Mastercardといった国際ブランドに関わらず、カードを発行している会社がこぞって「支払い遅れに対する事務手数料」を導入しています。
金額は楽天カードの275円(税込)から三井住友カードの495円(税込)まで各社で差があります。
これは、支払いが遅れた人へのお知らせや、お金を回収するための手続きにコスト(郵便代や人件費など)がかかるようになっているためです。(タテマエはそういう説明ですが、、、真実はどうでしょう。いずれにしても、コストはかかっていますよね。)
余計なお金を払わないために
クレジットカードは、手元に現金がなくてもお買い物ができるとても便利な道具です。しかし、使いすぎたり管理を怠ったりすると、今回紹介したような「余計なお金(手数料や遅延損害金)」を払うことになってしまいます。
そうならないためのポイントを3つ紹介します。
- 引き落とし口座の残高は必ず確認する
毎月の引き落とし日(ビューカードなら4日)の前には、必ず銀行口座に十分なお金が入っているか確認しましょう。お給料が振り込まれる口座を引き落とし口座にしておくと安心です。 - 「可処分所得(自由に使えるお金)」以上は使わない
クレジットカードは魔法のカードではありません。来月の自分が払える金額、つまり自分が自由に使えるお金の範囲内で計画的に使いましょう。 - 家計簿アプリなどを活用して管理する
「今月いくら使ったか」をこまめにチェックするクセをつけましょう。最近はクレジットカードと連携して自動で計算してくれる便利な家計簿アプリもたくさんあります。
クレジットカードと上手に付き合って、ムダな出費を防ぎましょう!
よくある質問(FAQ)
Q: ビューカードの回収事務手数料はいつから始まりますか?
A: 2026年8月の引き落とし分から、支払いが遅れた場合に1回あたり440円(税込)が請求されます。
Q: 遅延損害金はどのように計算されますか?
A: ビューカードのショッピング枠の場合、年率14.6%です。「元金 × 14.6% ÷ 365日 × 遅れた日数」で計算され、遅れた日数が長いほど金額が大きくなります。
Q: 数日遅れただけでもブラックリストに載りますか?
A: 数日の遅れで即座にブラックリスト(信用情報機関への異動情報の登録)に載ることは通常ありません。しかし、カードは一時的に利用停止となり、遅延損害金や事務手数料は発生します。延滞が「61日以上または3ヶ月以上」続くとブラックリストに載る可能性が高くなります。
参考リンク
- [1] お支払いが間に合わなかった場合の回収事務手数料について|ビューカード
- [2] 遅延損害金について教えてください|ビューカード FAQ
- [3] ビューカードの支払い遅れはどうすればいい?延滞時にやるべきことと滞納の影響|弁護士法人・響
- [4] クレジットカードのブラックリストとは? 載る条件・期間、確認方法|朝日新聞デジタル
- [5] 引落日までに口座に入金するのを忘れてしまいました。どうすればよいですか?|ビューカード FAQ
- [6] お支払いが間に合わなかった場合の「事務手数料」について|JCBカード
- [7] 回収事務手数料のご請求について|三井住友カード
- [8] お支払いが間に合わなかった場合の事務手数料のご請求について|イオンカード
- [9] 回収事務手数料について知りたい|楽天カード よくあるご質問